「大阪府和泉市役所×UMEDAI」
共同インターンシップ実施のご報告
一般社団法人 未来教育推進機構(UMEDAI)(所在地:大阪市北区豊崎、代表理事:大石 博雄)は、大阪府和泉市役所との共同インターンシップを2021年2月15日(月)から2月24日(水)の計10日間に渡り完全オンラインにて実施しました。
インターンシップでは4大学から総勢25名の学生が参加。8つのテーマに分かれ、それぞれの担当管轄で働く若手職員(13名)の提示課題にチームで挑み、活動を行いました。
このようなインターンシップを開催した背景には、公務員の仕事をより多くの学生に知ってほしいという自治体の想いがあげられます。昨今インターンシップが活発に開催されるようになった民間企業と比較し、地方自治体(特に技術職)ではその仕事のイメージがわきづらいという理由から志望度が低い傾向がありました。私達はその点に着目。公務員を目指す若い世代が具体的な仕事のイメージを掴んだ上でキャリアを自ら選べるようにという想いで、今回、和泉市役所との共同インターンシップが実現しました。
◆開催概要
・活動目標
- 市役所全体や希望職種の業務を深く理解し、言葉で説明できるようになる
- 見学やグループワーク、テレワークを通じて社会人の仕事の進め方の基本を身につける
- 市役所の職員に今後の市役所の業務改善や新しい価値につながるヒントを発案する
・メインテーマ
「あなたが和泉市役所職員ならどう考える?~人と人とがつながり、支えあい、共に生きる『共生のまち和泉』を目指して~」
・開催期間
2021年2月15日(月)~2月24日(水)
・参加対象者
これから公務員を目指し対策を始める方/どの職種が良いか悩んでいる方/公務員の仕事を実際に体験したい方/技術職の仕事のイメージを掴みたい方 を対象に行いました。
・活動内容
計2回の全体研修、オンラインツールを駆使した学生同士での積極的なグループ活動、職場見学、提案発表会(参加学生が和泉市の若手職員の提示する課題ミッションに取り組みました)
※今回の活動は、全ての工程をオンラインにて行いました。
※2月15日(月)・2月24日(水)は集合研修
※2月16日(火)・2月19日(金)は和泉市役所をグループ別に見学(各グループ1回)
※グループ活動では、Zoomやチャットツールslackといったオンラインツールを利用
*オンライン職場見学/下水道整備課担当チームの下水道工事現場の様子
*最終研修日/各チーム発表後の参加者記念撮影時の様子
・テーマ
それぞれのテーマに応じて8つのチームに分かれ、活動しました。
グループ | 担当管轄 | テーマ |
---|---|---|
1 | 産業振興室 農林担当 |
農地及び農林業施設における災害対応と今後の課題について |
2 | 建築・開発指導室 建築指導担当 |
建築物等の耐震化促進と建築指導行政の役割について |
3 | 建築住宅室 公共建築担当 |
公共施設の新築工事(木造)の設計が出来上がるまで |
4 | 都市整備室 公園緑地担当 |
公園の計画・整備から維持管理について |
5 | 下水道整備課 | 人口減少社会における下水道整備の課題について |
6 | 水道工務課・ 浄水課 |
水づくりから給水されるまで ~災害時の水道水の確保と応急給水~ |
7 | 人事課 | 職員採用PRの手法について |
8 | いずみアピール課 | 市民向けの広報を作ろう~紙面構成・原稿・ラフデザインを考える~ |
<インターンシップ参加学生の声>
執筆:小阪圭佑さん(参加チーム/下水道整備課)
私は、インターンシップに参加し、人口減少社会における下水道整備の課題について考えました。私自身、インターンシップに参加するのは今回が初めてでした。昨今、世界中で流行している新型コロナウイルスの影響もあり開催前に全面オンラインでの実施が決定しました。インターンシップ自体が初めての経験であることに加え、全面オンラインで実施、どのような活動ができるのか不安な思いでした。
初日、初めての顔合わせ。チームメンバーや市役所職員さんとミーティングを行いました。アイスブレイクなどをはさみながら課題について丁寧に説明していただき、翌日からの取り組みが楽しみになりました。
現場見学では、オンライン会議システムを活用し、工事中の現場とライブでやり取りしながら見学を行いました。工事内容や手法について、担当者の方から説明を受けながら見学することが出来ました。またカメラを近づけることにより普段見ることができない、マンホールの中など細部の部分を見ることが出来ました。オンラインならではの経験が出来ました。見学中には、職員さんが「質問はありますか?何でも答えますよ。」などと画面越しの私たちに優しくお声がけ下さり、親切で温かいお人柄を感じました。
最終日の発表会、各チームの発表を聞き、他の分野の業務内容を知ることができました。それにより、これまで漠然としていた市役所全体の業務をイメージすることができました。
私はインターンシップを終え、コミュニケーション能力の大切さを学びました。今回はオンラインという特別な環境下での実施となり、一度も面識のない人とチームになり活動しました。当初は話し合いを進めるうえで、意見を出し合える環境を作ることの難しさに当惑しましたが、活動するうちに緊張がほぐれていき共に意見を出し合えるようになりました。最終日にはチームメンバーから「話しやすく、楽しい10日間なった。」「一緒のグループになれたことに感謝している。」と私に伝えてくれたことがとても嬉しく思いました。また市役所職員さんや運営の方々と話す機会もあり、話し方やマナーについて意識する機会が多々ありました。社会人になるにあたり必要となるコミュニケーション能力。今回の経験を活かし、更に伸ばしていけるよう様々な経験を積んでいきたいです。
◆UMEDAIについて
一般社団法人 未来教育推進機構は、UMEDAIというブランド名で『出会い×学び=成長』をキーワードに未来を生きる若者の成長を支援している団体です。大学生が事務局の運営に携わりながらプロジェクトを推進。年齢や性別、立場を超えた出会いの中で培う学びをプロデュースしています。
2019年には、若い世代のキャリア形成と社会人基礎力の向上に寄与する新しい学習プログラム『UMEDAIインターンシップ』が、経済産業省キャリア教育アワードの中小企業の部・優秀賞を受賞しました。
また地域社会への貢献を目指した取り組みの一環として、公務員を志す皆様をバックアップするプロジェクトも運営。公務員を目指す方のための情報ポータルサイト『ハムなび』をはじめ、日本最大級の公務員就職イベントである『公務員フォーラム』、試験対策のオンライン講座などを展開しています。
今回のインターンシップの共催はこれらの活動で築いてきた官公庁とのパートナーシップ、そしてUMEDAIの学習プログラムにご期待を頂いたことにより実現しました。
<インターンシップに関するお問い合わせ先>
一般社団法人 未来教育推進機構(UMEDAI)
〒531-0072
大阪市北区豊崎三丁目15-10
TEL:06-6377-9600
Mail:info@umedai.jp
担当:研、西本