研修会レポート
「成長戦略を担う人財確保・働き方改革・育成について(経済産業省 内海美保様)」
平成29年11月24日、経済産業省 通商部 国際化調整企画官 内海美保様をお招きして、一般社団法人 未来教育推進機構の幹部及び、職員に向けてご講和をいただきました。
また内海様によるご講和の後、UMEDAIプロジェクトの若手人材部会、女性活躍部会及び海外人材部会の各部会から説明をいたしました。
1. 成長戦略を担う人財確保・働き方改革・育成
人材に関しては質と量の確保が必要。人手不足の中で、中小企業の経営を見つめ直し、経営体制の改善もしてほしい。経済産業省ではマッチングにつきる。企業は、大学に、即戦力を求める一方基礎力もある学生を輩出してほしいという要望があるが、そのために企業も協力する必要がある。特にBtoBの企業はどんなに優良な企業でも学生には中々行き届かない。
日本社会が成長していくためにはダイバーシティ、多様な人材が能力を最大限力発揮し、競争力を高める必要があるが、これまで効果が見えづらく経営課題に紐づかなかった。しかしダイバーシティ2.0を掲げこれ以上に取り組んでいきたい。
グローバル化については、高度人材ポイント制の概要の変更があった。世界を席巻する企業を作りたい。そのためには海外人材との交わりが必要。通商部の動きとしては、海外で日本型ものづくり人材育成に力をいれている。サプライチェーンが組めていない、コーディネーターがいない国でも日本が海外に行った際にやりやすくなるために、海外の企業の研修にお金を出している。
学生には、第4次産業革命への対応に必要となる能力。社会人基礎力、その中でも特にストレスコントロール力を身につけてほしい。
企業に対しては、関西SDGsプラットフォームを利用し、世界の課題に対し、自社は貢献していると自信をもってもらいたい。
2. UMEDAIプロジェクトの趣旨・部会の目指す方向
UMEDAIプロジェクト推進のために、各部会の目指す方向について説明し、内海様よりご意見をいただきました。
(1)若手人材部会
就職活動の支援を行っていく。中小企業と組みながら、大学1年生から企業のことを学ぶ機会を提供、3年・5年で退職しないマッチングと入社後の支援も実施していきたい。18歳から28歳までを一気通貫で支援し、日本で活躍できる人材を育ていきたい。
(2)女性活躍部会
自分自身産後一人で歯を食いしばって仕事をしている。産んで育てる前になんで知らなかったのだろうという想いで、改めて女性のキャリアについて社会人になってから時間をとる必要を感じた。稼げる女性を育成、その人自身が地に足のついた人生を送ってほしい。最初から内を見直すのは大変なので外をまず磨いてもらう。また個人だけでなく、受け入れる企業にも働きかけをしていきたい。
(3)海外人材部会
関西の大学の留学生は関西で働きたいという声を聞くが、なかなかマッチングできてない状況。マッチングの機能が不足していると考え、関西梅田を中心にマッチングをしていきたい。また海外人材と同時に受け入れ側の準備をしていく。人材確保だけでなく、ダイバーシティを向上すれば、海外人材に関わらずいい人材が確保できるのではと考えている。
内海様
女性活躍推進プロジェクトについては、いきなり仕事やスキルより、メイクやファッションから入るのはいい方法。
学生・若手活性推進プロジェクトについては、企業がうちにきてください、ではなく働くこととはどういうものかを伝える必要がある。
海外の大学にも留学として来てもらうよう働きかけが必要となる。
UMEDAIが『メンター的存在』となり、学生があそこに行けば相談ができる。そういった役割ができればいいのでは。
大石理事
北欧では、女性と男性フィフティーフィフティー。女性の考え方より、受け入れる男性の考え方を変えていきたい。個対個の夫婦間では女性の力は高い、特に若い男性はそれを受け入れることも多いが、仕事になると意識が弱くなる。しかしビジネスの中でも女性がいないと成り立たない。
教育は新しい時代が始まったが大学のレベルは変わっていない。資本主義の中では勝ち組だったため中々教育にメスがはいっていない。18歳から28歳までは一番大事な時期。若手、女性、海外、ベテランも学べる空間をUMEDAIで提供していきたい。