6/26 シリコンバレーの常識
「人が育つ、人が辞めない 1on1ミーティングセミナー」
レポート
職場での人間関係や離職防止などの課題解決のために、注目されている「1on1ミーティング」をご存知でしょうか。
「1on1」とは、上司と部下による定期的な1対1の対話のことで、世界的に導入されている人材育成手法です。実施することで、二者の関係の質を良くし、部下の心理的安全性を担保し、業務意欲向上や離職率の低減、ひいては組織の成功につなげます。こうした企業内教育は、マネジメントに役立つのに加えて、部下の自己実現にまで影響し寄与します。
先日、UMEDAIにて「シリコンバレーの常識『人が育つ、人が辞めない1on1ミーティングセミナー』」が開催されました。
講師は、アドラー派の心理カウンセラーで、有名ビジネス書作家でもある小倉広氏。
会場には約50名の企業関係者が集まり、前半の講演、後半は上司・部下役になって会話するペアワークが実施されました。ペアワークでは、上司と部下の立場を交代で行いながら、普段とは違う立場の気持ちになり、職場のコミュニケーションを再現。「1on1」は、導入したものの話すことがなくなってしまったり、成果が見えずやめてしまったりと、失敗につながるケースも多くあります。今回のワークでは、「1on1」の成功に不可欠なスキルやマインドなどをしっかり確認しました。
終盤の質疑応答では質問が相次ぎ、「どんな想いで1on1を普及させているのか」という質問に、小倉氏は「ひとりでも多くの人にポジティブエンジンを搭載してほしい」と回答されました。
ダイバーシティ推進と働き方改革が求められる現代日本。社員それぞれの独自性を尊重し、尚且つ成長を促すために「1on1」という人材育成手法は企業の発展のカギを握っています。
●受講された方のコメント
- ・具体的にやるべきことが明確になりました。さっそく、取り入れてみようと思います。
- ・ワークをすることで体験をすることが重要だと認識できた。アドラー心理学が入っており、勇気付けの大切さに改めて気づけた。
- ・1on1を社内に導入していますが、うまくいっておりません。本日のセミナーで上司がトレーニングを受け、定期的にチェックすることが必須なのだと気づきました。
- ・「結果を求めるから結果が出ない。」このフレーズが一番刺さりました。
- ・人材育成の悩みがあり、受講しましたが、現場での仕事についてもいろいろと考えるきっかけになりました。
